モン族とのものつくり
初めて試みたのがHmong embroidery shirtとして販売した洋服で このアイデアからものができあがるまでに2年くらいかかったんじゃないかと思います。 アイデアがちゃんと実現可能かどうかファーストサンプルを自分で作ろう、 じゃあ自分でやる前にモン族の人のやり方を勉強しようと思って村に行って 刺繍教えてもうところからスタート。 刺繍のやり方を教わるというのは、 技術の修得というよりも彼女たちなりの考え方とか気にしているところとか、 伝統的なルールのようなものがあるのかとか、という視点からも勉強するようにして それは一緒にものつくりをしていく上でこちらのやり方を一方的に押し付けないようにするために 必要なことだと思うし その次に考えないといけない点、村のモン族がこちらの規格に対応できるかな? ということにつながっていきます。 coiのコンセプトはラオスに暮らす人たちの技術とできるだけラオスにあるものでつくる、 だから自分が作って、はいできました!では終われないのです。 では次に刺繍を依頼する前にやらないといけないのは、材料の準備です。 クロスステッチは、布目を拾いながら刺繍をするので布の織りの良し悪しが影響してきます。 現在ではジャバクロスなどと呼ばれる刺繍用の布が出回っていて 布目がわかりやすく刺繍がしやすい、価格も安く簡単に手にすることができるので 多くの人がこの布を使っています。 ですがcoiは彼らが培ってきた技術や素材を活かしたくて モン族の民族衣装に使われてきた麻布を使います。 ここでポイントになるのは、目がきちんと揃って織られているかどうかを確認することです。 そんな布に出会えるのも今では本当に貴重となってきています。 材料が揃ったところで難航するのは 麻布に刺繍したことがない、難しい、できない、と多くの人が口にする言葉。 これは時代の流れとともに仕方のないことだと理解はしつつ 仕事の依頼先を探す難点となっています。 そんな中で現在Coiの刺繍を担当してくれている彼女ミーとの縁を繋げてくれたのは、 日本ラオス国交60周年記念作品として制作された「ラオス竜の奇跡」の製作に参加したのがきっかけで 知り合ったモン族の女性でした。 彼女は役者さんで私は衣装担当で一緒に過ごす時間が多かったのですが、 その時はモン族だとは知らず。 後々になってひょんなことから彼女も刺繍を活かしたものつくりをしていることを知り連絡をとりました。 彼女を窓口として、何人か紹介してもらいサンプルで試していきましたが 刺繍ができる、といっても何にでも対応できる人はかなり限られていて こちらの要望に応えてくれる人、またはやる気をもって挑戦してくれる人を探すのはなかなか大変でした。 そんな中ミーは技術はもちろん、理解力が高くどんな刺繍の依頼でも挑戦してくれました。 実際に作業をする人にとってどういう風に指示を出したらいいか イメージをどこまで具体的に伝えないといけないか、 作業を依頼する側が気をつけないといけないことなどなど 一緒にものつくりをするなかで相手側の意見もきちんと聞き 私もたくさん考えて試行錯誤してようやく今ここまで来れています。 活動の様子は随時Instagramでupしていますので よかったらフォローしてくださいね。 → made in Laos
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