Coiの遊び心で作り始めた唇刺繍がポイントのFace Mask。 この刺繍もモン族の女性が担当してくれています。 ラオスは首都でも幹線道路から外れると赤土の道もまだまだ多いし、 排気ガスなど大気汚染もあるのでバイク移動時にはマスクが欠かせません。 市場では安くて可愛いマスクも売っていて私も使っていたんですが、 実際の着け心地や臭いが気になっていました。 それからもう一つ、 マスクをしてると人に会った時に気がつかれなかったり、 それはサングラスもしてるからっていうのもあるんだけど、 あと顔の表情がぱっとわかりにくいし、 知り合いや友達にあった時にパッと笑顔っていうかニコッとしてるんだよ っていう表情をなんか伝えたいなって思ったのがきっかけで、 試しに作ってみたのが始まりでした。 それで唇柄の刺繍してみようと思ったのでした。 モン族の伝統であり得意とするクロスステッチはマス目(布目)で柄を表現していくんですが このmask用の刺繍は布目を拾うというガイドラインを時々無視して 曲線を表現することが必要になってきます。 いったんモン族のクロスステッチに対する概念みたいなものを取り外して 絵を描くように刺繍をしてもらいたかったので それに対応できる人を探さなければなりませんでした。 そんな中ご縁があって出会ったのがXiLaでした。 ラオスで図書館活動をされている方と一緒に行ったイベント WAKUWAKU Toun Theng Marketに 彼女はモン族刺繍ワークショップの先生として 参加してくれることになり、知り合うことができました。 彼女は自分で考えたアイデアで刺繍のクラフト商品を作っていました。 受け身な人が多い中、自らデザインを考えてみようと思う人は数少なく、 これは!と思いこのマスク刺繍のお仕事を打診してみました。 その感は大当たりで 彼女はこちらのイメージからさらに展開することができるのはもちろんのこと 技術面以外の対応力も素晴らしすぎて、今ではすっかり頼れる存在になりました。 それから受けた仕事は最後までやり通すという信念も持っていて いつでも丁寧に、誠実に仕事に対応してくれています。 彼女とのミーティング風景がこちら↓ こちらのマスク、 唇柄から展開して、髭や鼻など、いくつかのバージョンができました。 そしておかげさまで今では販売主力商品となっています。 嬉しい限りです。 そんなこともあって、 先日新しくやってみたいと手をあげてくれた2人が製作メンバーに加わりました。 ただいまサンプル刺繍に挑戦してくれているところ。 彼女たちの製作の様子は随時Instagramでupしていきまーす。 → made in Laos
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モン族とのものつくり
初めて試みたのがHmong embroidery shirtとして販売した洋服で このアイデアからものができあがるまでに2年くらいかかったんじゃないかと思います。 アイデアがちゃんと実現可能かどうかファーストサンプルを自分で作ろう、 じゃあ自分でやる前にモン族の人のやり方を勉強しようと思って村に行って 刺繍教えてもうところからスタート。 刺繍のやり方を教わるというのは、 技術の修得というよりも彼女たちなりの考え方とか気にしているところとか、 伝統的なルールのようなものがあるのかとか、という視点からも勉強するようにして それは一緒にものつくりをしていく上でこちらのやり方を一方的に押し付けないようにするために 必要なことだと思うし その次に考えないといけない点、村のモン族がこちらの規格に対応できるかな? ということにつながっていきます。 coiのコンセプトはラオスに暮らす人たちの技術とできるだけラオスにあるものでつくる、 だから自分が作って、はいできました!では終われないのです。 では次に刺繍を依頼する前にやらないといけないのは、材料の準備です。 クロスステッチは、布目を拾いながら刺繍をするので布の織りの良し悪しが影響してきます。 現在ではジャバクロスなどと呼ばれる刺繍用の布が出回っていて 布目がわかりやすく刺繍がしやすい、価格も安く簡単に手にすることができるので 多くの人がこの布を使っています。 ですがcoiは彼らが培ってきた技術や素材を活かしたくて モン族の民族衣装に使われてきた麻布を使います。 ここでポイントになるのは、目がきちんと揃って織られているかどうかを確認することです。 そんな布に出会えるのも今では本当に貴重となってきています。 材料が揃ったところで難航するのは 麻布に刺繍したことがない、難しい、できない、と多くの人が口にする言葉。 これは時代の流れとともに仕方のないことだと理解はしつつ 仕事の依頼先を探す難点となっています。 そんな中で現在Coiの刺繍を担当してくれている彼女ミーとの縁を繋げてくれたのは、 日本ラオス国交60周年記念作品として制作された「ラオス竜の奇跡」の製作に参加したのがきっかけで 知り合ったモン族の女性でした。 彼女は役者さんで私は衣装担当で一緒に過ごす時間が多かったのですが、 その時はモン族だとは知らず。 後々になってひょんなことから彼女も刺繍を活かしたものつくりをしていることを知り連絡をとりました。 彼女を窓口として、何人か紹介してもらいサンプルで試していきましたが 刺繍ができる、といっても何にでも対応できる人はかなり限られていて こちらの要望に応えてくれる人、またはやる気をもって挑戦してくれる人を探すのはなかなか大変でした。 そんな中ミーは技術はもちろん、理解力が高くどんな刺繍の依頼でも挑戦してくれました。 実際に作業をする人にとってどういう風に指示を出したらいいか イメージをどこまで具体的に伝えないといけないか、 作業を依頼する側が気をつけないといけないことなどなど 一緒にものつくりをするなかで相手側の意見もきちんと聞き 私もたくさん考えて試行錯誤してようやく今ここまで来れています。 活動の様子は随時Instagramでupしていますので よかったらフォローしてくださいね。 → made in Laos ラオスでのものつくり、
ここからはCoiの仕事をしてくれている少数民族とのものつくりについて書いて行こうと思います。 現在、一緒にものつくりをしてくれている少数民族は •モン族(刺繍) •タイルー族(コットン布、草木染め) •ヤオ族(刺繍、組紐) •タイムーイ族(藤、竹細工) です。 ラオ族とももちろん仕事してるけど、ラオ族は少数民族に入るのかな? そして今新しくものつくりに挑戦してもらっているのが •レンテン族(刺繍) •クム族(葛) 他には間接的にタイダム族(コットン布)の手仕事もCoiのアイテムには使われています。 どの少数民族もいろんなご縁で 繋がることができました。 各村や地域に生産グループやコミュニティがあり、 そこのまとめ役を担うような人を通して作業の依頼をします。 彼らの文化に根付いている得意としてきた技法を最大限にいかし、 Coiのアイテムとコラボレーションしていけるよう常に心がけています。 各民族とのものつくりについては次回以降に。 まずはモン族とのものつくりについて書こうと思います。 活動の様子は随時Instagramでupしていますので よかったらフォローしてくださいね。 → made in Laos ラオスでの商品販売方法のひとつとして、いくつかのお店に委託販売をお願いしています。 日本にいた時はアパレル業界に携わる仕事をしていました。 仕事柄、委託販売を受ける側の業務も経験していたので、 ラオスで商品販売に関わりだして考え方の相違点なども見えてきてなかなか日々勉強になっています。 作業の流れと合わせてご紹介していきます。 ・納品委託販売先に商品を納品する作業です。 郵便や配送のインフラがまだ整っていませんので、 現状は自分で荷物を運び販売先に届けています。 納品時には必ず伝票を用意し、 基本的にはその場で内容が正しいかどうか確認してもらいます。 伝票などの書類は形として大事。(それを活かせてるかはまた別ですよ) そして納品がてら状況に合わせて、 品出しやレイアウトチェンジなども行います。 ・在庫/売上管理ラオスでの委託販売は ざっくり一言で表せば 場所の提供のみだな、と思っています。 それはなぜか、 管理業務をやらない?やりたくない?できない?気にしてない?とまあいろいろ思うところですが 委託販売の軸が販売をお願いする側にあるんじゃないかと思います。 在庫・売上の管理、いわゆる数の管理は お店ごとの商品の動きをできるだけ把握したいので極力月締めでチェックをするようにしています。 そしてどんな客層がどんな商品を手にしてくれたかをスタッフさんに聞くようにしています。 書面での報告なんてあるわけがなく こちらから連絡を入れて、都度確認をお願いしています。 もちろん各店によって方法が異なりますし ちゃんと連絡をくれるところもありますよ。ものすごく貴重ですけど。 ・売上精算売上の精算は、先に書いた在庫/売上の管理と並行して行います。 主な方法としてはこの2つ。 ①売れた物をリスト化、いわゆる売上報告書としてあげてもらい精算 ②前回の納品書の数と照らし合わせ売れた分を確認し精算 これは委託販売先が売上を記録してるかしてないかということになります。 ①売上報告書での精算の場合 お店側が売上た商品の記録をとっているので その記録を確認して売上報告を出してもらい その報告書を元に在庫の確認をしていきます。 在庫表で商品の出し入れを管理して更新していくという方法です。 ②前回の納品書の数と照らし合わせ精算の場合 売上た物の記録をもとにするのではなく(記録を取っていないから明細がわからない) 実際にある在庫の数を確認し、前回の納品数との数が合わなければその分売れたという判断をします。 例えでいうと薬箱の使った分だけ支払いをし、補充をしていくという方法と同じですね。 なので精算後には新しく納品書を作り直し、その時点である在庫分の全てを記入します。 支払い方法に関しては、主に現金払いです。 ネットバンキングもだんだんと普及してきていますが、 売上と在庫の確認をしたら即現金で精算というのがその場で完結するし 後で余計なことを気にしなくてもいいのでお互いにスッキリとした方法ではありますね。 ・それ以外には上記に書いてきたのは、数字に関わる管理になるおもいますが
その他には商品の状態の確認、ディスプレイ替え、宣伝活動も忘れてはいけません。 砂埃も多い土地柄なので、気がついたら埃が被っていたり 商品が汚れてしまったりはしょっちゅうですし 商品棚の整理ができていなかったりなども多々あります。 納品時や精算時にはこの辺りもできるだけチェックしています。 ラオスでのものつくり活動の記録になればと ブログ書き始めましたが Square Series プロジェクトの始まりから、 商品が出来上がってくるところまできたところで、 改めてアイテムの紹介をしようと思います。 この企画は タイルー族の手紡ぎ草木染め手織のコットン生地を 村の人たちが普段の生活の中で当たり前のように使っているように 多くの方に手にとって使ってみてもらいたいという気持ちから始まりました。 とにかく布がすごいんだってことで プロダクトではなく素材そのものである『布』とその使い方を提案するがコンセプトのもとになっています。 ・Square Series 40・Square Series 90・Square Series 92これまで製作してきたものは、Square Seriesのページに随時掲載しています。
定番アイテムとしてアップデートしながらどんどんいろんなデザインで作っていきますよ💪 製作の様子は随時Instagramでupしていますので よかったらフォローしてくださいね。 → made in Laos 商品が出来上がってきたら、引き取り後販売先へ納品する為の作業があります。 ADDPでの作業は急ぎの場合ではない限り明確な納期は設定していません。 できるスピードで作業をしてもらっています。 作業が切れないように、随時状況を確認して縫製作業を依頼しています。 では商品の引き取りはというと 定期的に必要な分をこちらで確認しADDPへ連絡します。 商品の仕上げとして検品、タグつけまでの作業をお願いしています。 ADDPでストックしてもらっている分は、 併設のMinnano cafeやイベント出店時等での販売もお願いしています。 ちなみにカフェでもSquare Series40をランチョンマットとして使ってくださっています。 商品を引き取ったあと Square Seriesのコンセプトを記載したタグに、 品番と金額を記入していきながら最終でざっと検品をしていきます。 また日本語のタグが必要な時もあるので、その場合は別途タグ付作業を行います。 Square Seriesのタグについて紹介している動画がこちら👀 タグ付けの作業が終わったら、各販売先への仕分け作業をし バイクに乗って🛵配達をしていきます。 街で大荷物を乗せてる私を見かけることがあるかもしれませんね。 Square Seriesなど、商品についているブランドロゴ刺繍のタグ製作は モン族の女性にお仕事を依頼しています。 ところで、Coiは衣類も製作をしています。 衣類を製作するにあたり、裁断後の残布が多く出ます。 もちろんほかに何か物を作れる大きさであれば、物を作りますが それでも細かな残布が沢山でてしまいます。 贅沢な糸だし布なので、捨てたくないんです。最後の最後まで使いたいんです。 というか生産の過程で出てしまうゴミを極力減らしたいんです。 残布を最大限に使うには、といろいろ考えて その一つの案としてブランドタグを作りたいなあと思いました。 それではじめは自分で作っていました。 ほぼほぼ同時進行でモン族の刺繍技術を使った洋服作りが始まって そこで出会った彼女にこのタグのお仕事を依頼してみました。 作業を進めていくうちに、こちらの依頼に対して彼女はアイデアも出してきてくれて 試行錯誤、協力しながら今の形が出来上がってきました。 スタートした当初、彼女は専業主婦でした。 家事、育児の間の空いた時間に刺繍の技術を使っていくつか商品を作っているようでした。 Coiの刺繍作業依頼、特に衣類のパーツ製作は技術的に対応できる人がなかなかいない中 彼女は技術面でも依頼に答えてくれ、時にはそれ以上のものを返してくれる貴重な人材でした。 理解力も早くて当初は慣れるまではこちらで裁断し刺繍部分の下書きもおこなっていましたが 今では裁断の作業からお任せできる状態となり 刺繍も下書きなしであっという間に仕上げて行きます。 そんな彼女も子供の学費などの工面が必要になり勤めに出はじめました。
作業のスピードが下がってしまうのはやむおえないと思っていましたが 家事などを旦那さんが手伝ってくれていて、その間に刺繍の作業をしていると話してくれ この刺繍の作業も大事な収入源になっているのを実感しました。 それは彼女が頑張っているからこそなのですが(出来高制なので) こちらも定期的に仕事を依頼できるようにする、 仕事がどうやったら回せるか、というのは常に考えるべき課題で、 もう少し量が増え、定期的に仕事を依頼できるようになれば 今の彼女の月給くらいの収入になりそうなんですよ。 そんなわけで、ロゴ刺繍にご興味のある方!ぜひご相談・受注お受けいたします。 彼女と一緒にものつくりしてくれる方 絶賛募集中です! 生産者から布が届いたら 縫製、仕上げを担当してくれているADDPへ納品する為の前準備を行います。 主な項目としてはこの4つかな。 ・検品 ・水通し、洗い作業 ・裁断 ・必要な付属品の準備 各作業について、まとめてみます。 ・検品布が手元に届いたら、必ずやらないといけない作業です。 まず納品数が伝票とあっているかを確認します。 反物での納品となりますが巻きではなく 商品のサイズだったり、1メートルなどの単位に合わせて折りたたんで納品してくれます。 合わせて大まかな品質チェックをします。 汚れがないかどうか、柄やサイズがあっているかなど。 手織なので柄の出し方が指示と違ったり、織りが綺麗ではなかったりも多く 多少は目をつむりますが どうしてもこれは、というときには仕事ですからきちんと伝えます。 いろんな場合があるので、とにかく臨機応変に生産者と話し合いながら対応していきます。 ・水通し、洗い作業検品が終わったら布の水通し、洗いを行います。 ノリを落とし、布目を整え、製品後の歪みや縮みを少なくする為の作業で 合わせて草木染めの洗濯対応(色落ち、色移り)も確認します。 色止めの薬品は使っていません。 草木染めの布は縫製に入る前の事前の処理の有無で 利用時、特に洗濯の際の不安事項を減らすことができます。 それともう一つ重要なのは、収縮率をデータにすること。 何%の縮みが発生するか確認します。 同じ企画の布でも織り手が違う(織る時の力加減が異なる) 糸も手紡ぎなので不均一、草木染めの染色も影響しているのか全て異なります。 ということで、この作業もとても大事な一つです。 ・裁断水通しが終わったら、アイロンがけをし裁断です。 アイロンの作業にも布目を正す、という目的がありますのでコツが必要です。 それから再度寸法の確認をします。 各商品に必要なサイズに裁断するのですが、 柄の生地だと微妙な調整が必要になる場合があるので これもまた臨機応変に対応しています。 ・付属品の準備付属品とは、商品を仕上げる為に必要なもののことで Squere Seriesでは糸、ロゴ、フリンジやポンポンを作る為の布や糸になります。 手縫い用の糸も手紡ぎのコットンを使っていますので、これも村から取り寄せています。 ロゴはモン族の女性に随時製作をお願いし、ストックしています。 まとめると 納品時に必要なものは ・本体になる布 ・手縫い用の糸 ・Coiのロゴ ・フリンジやポンポンを作る為の糸や布 となります。 簡単に紹介している動画もあるのでよかったら見てください👀 布が出来上がったら、生産地から私の住むヴィエンチャンに布を送ってもらいます。
ラオスの国内配送は、主にバス路線を使用します。 飛行場に近い村だと、航空便の利用もあります。 郵便局経由の国内配送もあるようですが、私はまだ利用したことはありません。 これらどの場合も個人宅への配達は行なっていないため バスならバスターミナル(途中で降ろすことも可能)、航空便なら空港内などの配送窓口、 郵送なら郵便局まで取りに行かなくてはいけません。 空港、郵便局の場合は荷物番号等のシステムが整い始めているのと 配送センターのような設備があるため、こちらの時間がある時に取りにいけば良いのですが バスに関しては、バスターミナルに荷物を預かってくれる管理場所がないため バスの到着時間に合わせて荷物を取りに行かなければなりません。 これが結構大変で、バスの時間は毎回違うし追跡システムもないので 運転手の電話番号が唯一の確認手段となります。 そうです、とにかく運転手に電話をして逐一確認しないといけません。 荷物には受取人の電話番号と名前を書きますが ラオスです、向こうから電話がかかってくることはないです。 生産者が荷物をバスに預けたら 必ず運転手の電話番号とバスのナンバープレートの写真を送ってもらいます。 この方法で今までのところ荷物が無くなったことはまだないです。 活動の規模が少しづつ広がってきて、生産数も増えてきました。 始めたばかりの頃は一人で持てて、バイクで運べる量でしたが 最近は1回の注文量が増えてきて、人手や車の手配も必要になってきました。 製作の様子は随時Instagramでupしていますので よかったらフォローしてくださいね。 → made in Laos 今回は商品作りに欠かせない材料、布作りについてです。 Square Series の布は全てCoiの企画•デザインで村の生産者へ発注をしています。 スタート時から現在に至るまで一緒に布の製作をしてくれているのは ルアンパバーンに住むタイルー族です。 タイルー族は暮らしの生活品や衣類などを コットンの手織り布で作っていた民族です。 コットンの糸や布は冠婚葬祭などにも使われています。 その伝統的な習慣は変化をしながら現在でも引き継がれています。 タイルー族の村の暮らしを沢山紹介したい!のですがそれはまた今後に! ・布のデザイン生産者へ注文するには、まず布の企画が必要です。 布の柄、色、サイズをデザインしていきます。 草木染めや織りの技術は村で出来ることを確認しながらデザインを構築していくのですが 手間のかかる技術であればもちろん工賃が上がってしまいます。 いかにシンプルな方法でオリジナル感を出せるか、というところは 毎回頭を悩ませながら考えています。 ・指示書作成デザインが決まったら次に指示書を作ります。 活動をはじめた頃はパソコンを使って指示書を作ったりもしてみましたが 今現在は手書きで、アナログな方法に落ち着きました。 理由はいくつかあるのですが、 ・生産者とのデータのやりとりがうまくできない(スマホはあれど基本SNSの利用のみ) ・私がラオス語を打つのが遅いから手書きが楽 ・文字上のコミュニケーションが不安(言語理解、読解力などなど) というところです。 紙に手書きで大まかなイメージを書きそこに文字で指示を入れていきます。 布地のデザインは、糸1本1本の配置指示も場合によっては必要になるので 指示書と合わせて口頭での説明も必要不可欠となってきます。 色についてはイメージに近い実物サンプルを指示書に貼り付けています。 電話でのやり取りしかできないときは、もう言葉で説明するしかないです。 上記でも書きましたが、縫取り織りや浮き織りなどで柄を入れてしまうと工賃が上がってしまうので、 Square Seriesでは配色での柄出しが中心です。 もし縫取り織りや浮き織りなどのデザインをする場合は それこそマス目を使って一目づつ指示が必要になると思うので その時にはパソコンも使わないと大変ですね。 ・サンプル作り・生産生地のサンプル作りは現状では例えばスカーフ1枚、2枚という単位ではやりません。
できなくはないのですが、やってもらうのは結構大変です。 なので、こちらでサンプルを作りそれを見本に織ってもらうというのが理想的かとも考えていて 今後こちら側でそこまでできたらいいなあとも思っています。 ということでデザイン出しとして幅40cm長さ10mくらいでまず織ってもらいます。 これはあくまでも基本で、横糸のみの柄構成の場合はもう少し長さを省略できます。 その後仕上がりチェック、調整して追加生産または大きなサイズの織りに進んでもらいます。 村の生産者もスマホを持っているし写真での確認ができる状況なので、 途中途中で状況を報告してね、とか 今どこまでできてるか写真とって見せてね、とかはお願いしています。 が、こちらから言わないと、向こうからは報告というのは基本ないです。 お願いしているにもかかわらず、わかったと言われたまま写真が送られてこない で出来上がってみたら頼んだものと違うものができている、なんてことは日常茶飯事です。 生産数に関しては、オリジナル布だと1反が約20m前後、定番の無地の生地だと40mくらい。 生産者にとっては手織でできる範囲の量産をするほうが効率的だし それに大口の受注に対しては納期とかそれなりに対応してくれるんだなあっていうのはこれまでの経験上感じます。 またこちらも使いたい時に主となる材料の生地が手元にないってことは 時間のロスにもつながるので、なるべくまとめて注文するようにしています。 新しいデザインの場合はサンプルとしての布が出来上がるのに最低1ヶ月から2ヶ月はかかります。 というかそれくらいで出来上がってきたら早い方です。 製作の様子は随時Instagramでupしていますので よかったらフォローしてくださいね。 → made in Laos |