Coi × Yao collaboration − Somgaochoy – ヤオ族に刺繍をお願いしていたアイテムが出来上がりました その2です。 Somgaochoy というタイトルもまた何だろう?と思いますよね。 ヤオ族の伝統衣装に使われる刺繍の模様を 羽織ワンピースの肩の部分に入れたいとお願いしました。 どんな意味があるのか聞いてみると、 ラオス語でລວມຫມູ່(ルアムムー) 直訳すると友達と集まるというようなことなんですが もしかしたら友達というのは村人のことを表しているのかな?とも思います。 でそれを彼らの言葉でソムガオジョーイというそうです。 模様の配置も彼らの感覚で位置を決めてもらいました。 その様子を眺めながら観察していて 左右対称に何セットね!というような感じだなと思い じゃあ模様の数には何か意味があるのかと聞いてみたら 数に対する返答はなかったけども 最近は割とぎっしり刺繍を入れるのが好まれていて 昔はこんな感じよ〜といいながら模様の位置に印つけしてくれました。 なので出来上がった刺繍のバランスは 昔ながらの雰囲気ということになりますね。 こちらのデザインは カシュクールタイプの羽織ドレスで ヤオ族の組紐を腰ベルトとしてつけています。 組紐作りは旦那さんにも手伝ってもらったんだよ〜言ってました。 だいぶ前に体験させてもらった時の動画、よかったら見てくださいね。 本格的な暑い時期をのぞいたシーズンに
アウターとして使えるので便利な一枚だと思います。 余談だけどね、 ラオスの手織りコットンを真冬のアウターにする時は 中に防風になるアイテムをライナーみたいにして着るとめちゃくちゃあったかいよ。 真冬の京都で実証済みです。
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Coi × Yao collaboration - lan peang - ヤオ族に刺繍をお願いしていたアイテムが出来上がりました。 タイトルにある−lan peang−は 彼らの言葉で脚絆布を意味する単語です。 アルファベット表記は、私が聞き取って表記した当て字なので カタカナで書くとしたらランペーン(グ)になるかな。 この脚絆布の刺繍をモチーフにしたアイテムは 以前に貫頭衣タイプのトップスを製作しています。 こちらはなかなかご好評をいただいて その時に製作した分は有難くも完売となっていますが オーダーして出来上がってきた刺繍布のうち 1枚だけサンプルとしてまだ手元に残しておいています。 今後も製作ができるように。 もしご興味持ってくださった方がいればお知らせください。 気に入ってくれた方にはなるべくお届けしたい! 刺繍も素晴らしいけど なんていったて手つむぎ手織り生地の 心地よい肌触りを体感してもらいたい。 あ、話がちょっとずれてますね。。 今回の新作は、羽織りワンピースを二型作りました。 そのうちの1つがこのlan peangです。 洋服の形は伝統衣装をベースにアレンジしています。 洋服を仕立てた状態にしてから 彼らに渡し、刺繍をしてもらいました。 刺繍が終わったら最後の仕上げ部分の縫製をして 商品を完成させました。 前回のトップスは出来上がった刺繍布を活かして服を仕立てているので 工程に違いがあるのが伝わりますでしょうか? インスピレーションの元となった脚絆布はヤオ族の一部の地域の婚礼衣装に使われているものなんです。 刺繍の柄には新郎新婦の末永い幸せと繁栄、 パートナーへの尊敬という想いが込められています。 一部の地域で使われていると書いたのは
同じヤオ族でも、 ここの村では使わないよ〜と言われたことがあるんです。 そして私もまだ着用姿は見たことがないのです。 結婚式がある時は呼んでね!と彼らには頼んでいて いつかの機会が訪れますよーに!と願っております。 前回の滞在時に教えてもらった アイヤンマンと呼ばれる伝統行事中に作られるという腰紐。 レンテン語だとタイッ(ク)ライラン アイヤンマンについてはこちらのブログをみてね。 http://coi-orimonosomemono.weebly.com/productiondiary/archives/02-2020 新作のサンプルに取り掛かる中で ひょんなことからこの腰紐作りをしてもらえることになった。 作り方を見せてもらいたいのと、 サンプル用ということで手軽にできるコットン糸で。 伝統的なものは極細糸を使い織り上げるので かなりの時間と集中力必要とのことなので そうそう気軽にはできないのです。 必要なものは糸と紐、水牛の骨から作られた道具。 経糸の整形をして、 紐で柱と腰に結びつけ固定し 綜絖を作ればあっという間に織れる状態に。 約1m弱の長さを2時間強で織り上げました。 ちなみに極細糸の場合は2〜3日かかるそうです。 時にはご飯も食べずに集中すると。 腰紐作りの動画をYouTubeにアップしました。 こちらをどうぞご覧くださいね。 レンテン族の藍仕事 続きの続きです。 前回、前々回のブログをまだ読んでいない方は 先ずはそちらから読んでくださいね。 ・レンテン族の藍仕事 木藍の収穫 http://coi-orimonosomemono.weebly.com/productiondiary/5600361 ・レンテン族の藍仕事 発酵と攪拌作業 http://coi-orimonosomemono.weebly.com/productiondiary/july-16th-2020 攪拌作業が終わったら、 そのまましばらく置いておき 藍の成分を沈殿させていきます。 今回はちょうど午前中で攪拌作業が終わったので お昼ご飯と休憩時間ほど放置していました。 そこから藍をペースト状に仕上げるために まずは上澄み液をギリギリのところまで捨てていきます。 次に藍液を濾す作業。 ここで溶けきれてない石灰などを取り除いていきます。 そうして最後に さらに余分な水気を充分に切るため 1日以上そのまま放置しておくんです。 そうすることでしっかりと乾かすことができ 藍の成分がペースト状となって、 完成です。 畑の広さや、木藍の収穫が何キロで、とかの数字は 計ったりもしないし彼らは特に気にしてないからわかりません。 今回の作業で出来上がったのは腰より少し低い保管容器の8割分くらいだったかな。 彼女の木藍畑は二カ所あるそうで、この作業を一年に2回、 各畑分づつ行い 約一年分の藍染に使用していくそうです。 レンテン族の藍仕事、 動画にまとめました! 3回に分けて書いたブログと合わせて是非ご覧くださいね。 村での作業風景が少しでも伝わったら嬉しいです。 編集作業の途中で一度彼らにこんな感じ編集しているよ〜と見せたら こんな構図あったら使える? とか 次はコットンの種植えから糸に仕上がるまでの動画撮影しようとか 楽しそうに、嬉しそうに面白がってくれていて こちらも素人ながら頑張れました。 ハオムアイバー! (レンテン語でありがとう) 木藍を水に浸し丸一日置いておくと 自然に発酵し水に色素が滲み出て、 エメラルドグリーンのような色味になってくる。 泡もブクブクと発生してくる。 充分に発酵が進んだところで次の作業にとりかかる。 ここまでの作業は前回のブログ見てね。 http://coi-orimonosomemono.weebly.com/productiondiary/5600361 バケツの中から木藍を取り除く作業。 色素が滲み出た水分が藍色の素になるから 木藍から滴り落ちる水滴も無駄にしないように水気を切っている。 細かな葉などは網を使ってすくい取っていき その後に石灰を溶かして混ぜていく。 ふと見たら、なんと指をちょんちょんと藍につけて口に運んでいるではないですか。 どうやら石灰の濃度を味見で計っているよう。 どんな味の判断なんだろうと、恐る恐る真似てみる。 苦い!! そう苦味で判断していた。 石灰を入れる前と入れた後ではだいぶ苦味が増していた。 分担作業で私は石灰溶かし入れを担当。 味チェックにOKがでたら、彼らと交代し攪拌作業に入っていく。 この村では攪拌用の道具などはなくて、 桶を使って組み上げては戻すの作業を繰り返していた。 代々このやり方で現在まで引き継がれている。 おそらく瓢箪の一種から作られているまん丸い桶が大活躍。 攪拌作業を進めていき
段々と泡や液体が濃紺色になってくればひとまず出来上がり。 今までは少量づつ木藍を刈ってきて 何回にも分けて藍建作業をしていたみたいで それだと何日にもかけて作業をつづけないといけないということで 最近は一度に沢山の量の作業をするようになったんだよ、と言っていた。 すご〜く疲れるけど2、3日で終わるからいいと。 彼女は2箇所の畑に木藍を植えていて 今回は畑1つ分の木藍で藍建作業を行った。 もう一つの畑の分は今少し大きくなってきたところだから もう少し大きく育ったらまた作業するよ! コラボ企画をしているlao.shopさんのご案内も兼ねてレンテン族の村を訪ね、引き続き作業を一緒に行う為に村に滞在をしています。 lao.shopさんのブログ内でも今回の滞在について紹介してくれています? https://laomusubu.theshop.jp/blog/2020/07/08/172035 さて、Coiさんはと言うと 兎にも角にも 彼らの体力に全くついていけない。 全然のんびりしてない暮らしっぷりを目の当たりしています。 というのも4月〜12月頃まで彼らの主な現金収入であるゴムの収穫時期にあたります。 毎日早朝2時ころから出かけていき、8時頃には戻ってきます。 朝の時間にその日の作業が終わらなければ、夕方にまた行く日もあるようです。 お世話になってる家は家族総出で出かけていきます。子供達も手伝っています。 驚くのは、ゴム収穫後昼寝を殆どせずに1日動いていること。 もちろん昼寝する時もあるみたいですが、滞在時に見ていた彼らは殆ど休んでない印象。 お試しでゴム収穫についていくと、暗闇の中にはあちこちにヘッドランプの灯が。 蚊が多い時期は腰から蚊取り線香をぶら下げ、スマホをラジカセ代わりに音楽をかけ各々が作業。家族内で担当箇所が決まってるんであろう。 途中眠い眠いと言いながら、 おもむろに生えてる葉っぱを取り食べ出した。 真似して食べるとかなり酸っぱい。 そう、眠気覚ましの葉っぱなのでした。お魚料理にも使うよ、とのこと。 ゴムの木栽培の仕事しながら、畑仕事に家畜作業、それから布仕事もして家事もこなす。
その作業を家族総出で行い、出来ることは各自が行なっている。 そんな印象。 そしてなんでもそうだけど、 日々私たちは何気なく消費を繰り返しているけど生産現場を見ると物に対する見方が変わりますね。 そんな感じで結構バタバタな毎日を彼らは過ごしていて今回の滞在目的である布仕事は なかなか思うようには進んでいませんが 彼らからはとてつもなく貴重な経験をまたさせていただいています。 なんか最近イベント参加などもあってなんとなくレンテン族のことが多かった(そしてまだしばらく続きます→)
けれどもCoiはヤオ族ともものづくりしてますよ!というお話。 初めて村を訪れたのは2018年。 2時間くらいの滞在だったのだけれども その時にものすごくハートフルな民族だな、という印象が強くて この村のみんなと一緒にものつくりできたらいいなと考えてた。 そしたら想いが通じた! 同年に再度村を訪れるチャンスに恵まれたのでした。 その日はたまたまその地域の大きな式典日だったこともあり 各村・各少数民族がとびっきりのお洒落をして式典に集まっていて そこでどツボ好みの布に出逢ってしまったわけなんですよ。 その場で直ぐにオーダーができるかどうかお願いして、 そしてご縁は今に至るわけです。 どの少数民族もそうだけど、 まずはラオス語が話せるかどうか。これ重要。 それから連絡がきちんと取れるツールを持っていて それでいて一緒にものつくりをしていきたいと思ってくれる人に 出逢えるかどうか、なんです。 このご縁がなければ、ものつくりを始めたくてもできない。 でもご縁があれば、 こちらの拙いラオス語でも「ものつくり」が共通言語となって 想いが伝わるし、意思疎通がスムーズに進むんですよね。 つい先日久し振りに連絡がきて お願いしていた刺繍たちが出来上がったよ、ということで会いに行ってきました。 日本には帰ってきたの?何人で来るの?と聞かれたから あーもしかしてコロナ気にしてるのかな、と不安に思っていたら (南部旅行でもそれを感じたので) アヒル料理は食べれるか?一緒にビール飲もうね、と続いてメッセージが来て あれ、めっちゃウェルカム態勢じゃないか!と嬉しくてひとりでニヤついてしまった。 彼らは養鶏・養殖(魚・カエル)、それから豚・牛・鶏などの家畜を育てながら 空いた時間で刺繍作業をしてくれている。 産みたて卵があるから、ここでは卵かけご飯が食べれるよ! ヤオ族の主食はうるち米で、卵かけご飯の習慣があるみたい。 村に行った日には刺繍の打ち合わせして、養鶏のお手伝い(というか餌やりとか卵収穫とかの体験だけど)して、ご飯一緒に食べて帰るというのが毎度の定番になっています。 彼らには洋服の新作に刺繍を施してもらいました。 これから最終仕上げに入ります。 お披露目まであと少し。 お楽しみに。 各方面でコラボレーション企画が進行中!
作業をお願いしている少数民族へお仕事を依頼するには まず企画がないと始まらないよね、 ということでCoi×〇〇〇のコラボ企画がいくつか始まっています。 ラオスで暮らし始めてから 移動時の排気ガスや砂埃が日本にいる時もひどい状況が多く 移動時のメガネとマスクが欠かせなくなりました。 徒歩も自転車もバイクもそうだけど、 トゥクトゥクやソンテウ、トラック荷台とか 外気に触れる状態の乗り物に乗ることの割合が高い。 地方に行った時などは目的地に着いたら砂埃で顔が真っ黒で なんなら砂埃が綺麗に眉毛を繋げてくれることもしょっちゅうです。 穴という穴は真っ黒だし。 そんなこんなで オリジナルのマスクを作り始めました。 マスク作りについて紹介した記事があるのでそちらも良かったら読んでね。 少数民族とのものつくり face mask - Coi 今ではマスクの刺繍をはじめとしたcoiのものつくりを一緒にしてくれているモン族もメンバーが増えています。 で、そのマスクをして一時帰国した時に 両親や妹ちゃんが『お、いいね!』と興味を示してくれて そこから展開したコラボ企画。 妹ちゃんはカナダのトロントを拠点に活動しているグラフィックデザイナーさんなのです。 https://narumitomita.portfoliobox.io/ 私 『じゃ、デザインよろしく〜』 妹ちゃん『わかった〜。どんなのがいいかな?』 という感じで。 後日届いたデザインをいつもお仕事を依頼しているモン族の子に刺繍してもらいました。 大枠のサイズと色の指定だけしてあとはお任せでファーストサンプル作ってもらい そこからデザイナーとイメージ確認。 これを何度か繰り返し、いよいよ完成まじかだよ。 コロナパンデミックのおかげで良くも悪くも『布マスク』が注目されるようになりましたが 今後はメガネも顔も一部です〜のように マスクも顔の一部ですってなりそうだよね。もうすでにファッションアイテムになっているか。 ちょっとした個性を表現するアイテムとして。 いいと思う。 マスクをしてると表情を読み取るの難しいから マスクを介してコミュニケーションするきっかけになりますね。 飛行機であなたのマスクいいね!って声かけられてちょっとした会話に繋がったことがあるよ! モン族の刺繍が出来上がってきた! タイルー族の手織りコットン布に刺繍ができないかな?と相談していたサンプル。 挑戦してみるねと快く引き受けてくれてから その後コロナの影響で村から出てくるのが難しくなったりしていたのでなかなか受け渡しができない状況でしたが やっとやっと手元に届きました〜 手織りコットン布への刺繍は難しいだろうなと 心の中では思っていたけど 彼らならできるはずと信じてお願いしてみて大正解! 仕上がってきた刺繍をながめがらイメージを膨らませ 製品サンプルを作るべく、 相談役の仲間をお誘いして市場で付属素材探ししてきました。 Coiのコンセプトイメージはベースにしつつも 客観的にアドバイスしてくれた仲間のおかげで いい感じに仕上がりそうな予感がしてますよ。ありがとね。 同時進行でレンテン族からも確認を兼ねた進行状況の報告が日々届いています。 こちらもなかなかいい感じ。 Coiの頭の中ではすでに次のシリーズ展開のイメージも浮かんできてるんですよ。うふふ。 あまりいろいろ先に伝えすぎると分からなくなっちゃいそうだから 準備は少しづつ進めておこっと。 写真はモン族お正月の様子
レンテン族の村に滞在中、レンテン布の洗濯方法を教わった。 お水に浸した民族衣装を台の上に置き棒で叩く、という方法だった。 洗剤は使わない、というのは容易に想像ができたけど 叩く、というのは初めてだった。 レンテン族の言葉では『ドゥグイ』というらしい。 ボタンはよけて叩くんだよ。 ボタン叩いたら壊れちゃうからね。 布をしっかり叩くことによって汚れが落ちて 清潔で綺麗になるからね、とのこと。 この叩くという作業 他の少数民族、例えばタイルー族とかタイカーオ族とかは 布地を織るときに糸の下準備である精錬作業で 糸を柔らかくするために叩いてたり、 藍染の時には色が均一に染まるように藍に浸した後に叩いている。 綿は叩くと丈夫になる、とも聞いたことがあって
ふと気になって調べてみたら 日本には古来から砧うちと呼ばれる布を叩く作業があった。 織物づくりの仕上げとして布を叩くことによって 織の作業の過程で強張ってしまった組織(繊維)がほぐれてなじみ 布の風合いが増すんだそう。 中国貴州省のトン族のピカピカ布も叩くという作業があるし ある一点に着目するとまた別方向からの視点での面白さがあるね。 レンテンの村から持ってかえってきたマニャーイドン。 マニャーイドンについては2020/4/20のブログで紹介しているので、見てね! http://coi-orimonosomemono.weebly.com/productiondiary/8184411 これも叩いて洗ってねって言われたけど うーん、我が家には叩き台も叩く棒もないので とりあえず手洗いをしてみた。 ラオス産ソープナッツで作られた洗濯用洗剤を使ったけど しかも他の洗濯物も一緒に洗ったけど 色落ち、移染はなかった。素晴らしい。お水は多少黒っぽくなりましたけど。 ちなみにソープナッツの洗剤は草木染めやシルクにも使えて 殺菌効果もあるみたいですよ。 私が使用してるのはラベンダーオイルと配合されたもので 洗濯時や干してる時にほんのり漂う香りも心地よくて愛用中。 確かにレンテン布は叩いた方がよりいっそう柔らかく馴染むのが早そうだなあという感想。 ですが、使って使って、洗って洗ってをたくさん繰り返して布が馴染んでいく この過程をゆっくり楽しんでいくのも、また1つの醍醐味ということで〜 |