レンテン族の村に滞在中、レンテン布の洗濯方法を教わった。 お水に浸した民族衣装を台の上に置き棒で叩く、という方法だった。 洗剤は使わない、というのは容易に想像ができたけど 叩く、というのは初めてだった。 レンテン族の言葉では『ドゥグイ』というらしい。 ボタンはよけて叩くんだよ。 ボタン叩いたら壊れちゃうからね。 布をしっかり叩くことによって汚れが落ちて 清潔で綺麗になるからね、とのこと。 この叩くという作業 他の少数民族、例えばタイルー族とかタイカーオ族とかは 布地を織るときに糸の下準備である精錬作業で 糸を柔らかくするために叩いてたり、 藍染の時には色が均一に染まるように藍に浸した後に叩いている。 綿は叩くと丈夫になる、とも聞いたことがあって
ふと気になって調べてみたら 日本には古来から砧うちと呼ばれる布を叩く作業があった。 織物づくりの仕上げとして布を叩くことによって 織の作業の過程で強張ってしまった組織(繊維)がほぐれてなじみ 布の風合いが増すんだそう。 中国貴州省のトン族のピカピカ布も叩くという作業があるし ある一点に着目するとまた別方向からの視点での面白さがあるね。 レンテンの村から持ってかえってきたマニャーイドン。 マニャーイドンについては2020/4/20のブログで紹介しているので、見てね! http://coi-orimonosomemono.weebly.com/productiondiary/8184411 これも叩いて洗ってねって言われたけど うーん、我が家には叩き台も叩く棒もないので とりあえず手洗いをしてみた。 ラオス産ソープナッツで作られた洗濯用洗剤を使ったけど しかも他の洗濯物も一緒に洗ったけど 色落ち、移染はなかった。素晴らしい。お水は多少黒っぽくなりましたけど。 ちなみにソープナッツの洗剤は草木染めやシルクにも使えて 殺菌効果もあるみたいですよ。 私が使用してるのはラベンダーオイルと配合されたもので 洗濯時や干してる時にほんのり漂う香りも心地よくて愛用中。 確かにレンテン布は叩いた方がよりいっそう柔らかく馴染むのが早そうだなあという感想。 ですが、使って使って、洗って洗ってをたくさん繰り返して布が馴染んでいく この過程をゆっくり楽しんでいくのも、また1つの醍醐味ということで〜
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