今回は製作日記。 作業中に考えていたとりとめのないことをまとめるつもりもなく書いていくよ。 藍染のコットン布の端切れが沢山溜まってきていたので 時間があるうちにこれでパッチワーク布作ろうと思いたった。 どうせ作るなら使えるサイズにしようと思い ルアンパバーンのタイルー族の村からやってきた 敷布団のサイズに合わせることにした。 特に計画性もなく、最初に横幅のサイズ分だけなんとなくのイメージを決めた。 裏地はつけたくなかったから縫い代の始末どうしようかなと思い パッチワークや韓国のポシャギ布の縫い方を参考にしようと確認をしたのだけれど、 今回使う布はそれらの布よりだいぶ厚地だから これは別の方法の方がいいな とりあえず裏処理は一旦おいといて 念のために縫い代を少し多めにしてチクチクと縫い始めた。 使った布は2種類で、でもほぼほぼ変わらない定番のコットン布。 色の濃淡もそこまで現れないんじゃないかと思いながら進めていた。 日々少しづつ(1日だいたい2時間くらい)進めていて 途中で投げ出さないためにも毎日Instagramのストーリーズにアップし記録。 こんな感じでストーリーズにあげてました。
勝手に報告みたいな投稿を見てくれた皆様ありがとうございました! で、少し進んだ所で あれ?思っていたよりも藍染の濃淡の表情がでてて なんかいい感じになってきたと自己満足感が出てきた。 そうすると今度は、それじゃあ商品化したらいけるかな?と考えはじめるんですよ。 作業しながら 商品化するならばと考えていた事。 •商品化するなら手縫い?ミシン? •裏地の処理方法もどうしよう? •この作業を引き受けてくれる縫い子はいるか? •ランダムサイズの布ピースの構成はできるか? •受注生産にしたらいいのか? •溜まりに溜まってたと思っていた残布だけどつなげてみたら意外と足りない。 じゃあパッチワークをする為に布裁断する?いやいや、それじゃあ主旨が違うか。 などなどが頭の中ぐるぐるしてました。 それともう一つ この布にはどんな未来がまっているのだろう? とふと考えた。 タイルー族の手つむぎ手織り藍染コットン布が ひとりの人物によってパッチワーク布となり その後代々人の手に渡り使われ 100年経って『2020年代にラオスで作られたアンティークのコットン布です』って 美術館とかで紹介されたり、アンティーク商によって価値がつけられ売買されるのか。 それとも超未来というか 今の地球と まったくことなる生物や星人により侵略とかされてさ、 環境がガラリとかわり 布でもないし紙でもないし 今は誰も知らない素材で つくられた服なのかなんなのかわかんないけど そういうもので身体を覆うようになったら 布の概念もなくなって布?なにそれ? みたいになったりするのかなとかね。
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レンテン族の村に滞在中、レンテン布の洗濯方法を教わった。 お水に浸した民族衣装を台の上に置き棒で叩く、という方法だった。 洗剤は使わない、というのは容易に想像ができたけど 叩く、というのは初めてだった。 レンテン族の言葉では『ドゥグイ』というらしい。 ボタンはよけて叩くんだよ。 ボタン叩いたら壊れちゃうからね。 布をしっかり叩くことによって汚れが落ちて 清潔で綺麗になるからね、とのこと。 この叩くという作業 他の少数民族、例えばタイルー族とかタイカーオ族とかは 布地を織るときに糸の下準備である精錬作業で 糸を柔らかくするために叩いてたり、 藍染の時には色が均一に染まるように藍に浸した後に叩いている。 綿は叩くと丈夫になる、とも聞いたことがあって
ふと気になって調べてみたら 日本には古来から砧うちと呼ばれる布を叩く作業があった。 織物づくりの仕上げとして布を叩くことによって 織の作業の過程で強張ってしまった組織(繊維)がほぐれてなじみ 布の風合いが増すんだそう。 中国貴州省のトン族のピカピカ布も叩くという作業があるし ある一点に着目するとまた別方向からの視点での面白さがあるね。 レンテンの村から持ってかえってきたマニャーイドン。 マニャーイドンについては2020/4/20のブログで紹介しているので、見てね! http://coi-orimonosomemono.weebly.com/productiondiary/8184411 これも叩いて洗ってねって言われたけど うーん、我が家には叩き台も叩く棒もないので とりあえず手洗いをしてみた。 ラオス産ソープナッツで作られた洗濯用洗剤を使ったけど しかも他の洗濯物も一緒に洗ったけど 色落ち、移染はなかった。素晴らしい。お水は多少黒っぽくなりましたけど。 ちなみにソープナッツの洗剤は草木染めやシルクにも使えて 殺菌効果もあるみたいですよ。 私が使用してるのはラベンダーオイルと配合されたもので 洗濯時や干してる時にほんのり漂う香りも心地よくて愛用中。 確かにレンテン布は叩いた方がよりいっそう柔らかく馴染むのが早そうだなあという感想。 ですが、使って使って、洗って洗ってをたくさん繰り返して布が馴染んでいく この過程をゆっくり楽しんでいくのも、また1つの醍醐味ということで〜 |