ラオス国内を旅する時は、ラオスの巻きスカート”シン”を履いて行くことが多い。 急なお呼ばれのパーティーや、お寺に行くことになっても”シン”があればなんとかなる。 そして何よりもラオスの布アイテムを身につけていると、そこから話が広がって、道中のコミニュケーション•ツールになってくれるんです。 ラオスの手織物は民族によって地方によって特色があり、田舎に行くとこれは何処の?と声をかけられ珍しがられ、今度織る時の見本にしたいからと写真を撮られたり。 自分で織ったシンを身につけて旅に出た時は、 バッグを譲ってもらおうとしたら私のシンと交換して欲しいと言われたことも。この地域にはそういう模様のシンが無いからって。 Coiの活動を始めてからは普段の生活はもちろん、旅にも村の皆んなと作った布達を連れていくと 旅先でのエピソードがお気に入りのアイテムに刻まれていって身につけているとふとした時に旅先での出来事が浮かび出会った人々を想い出す。 今回も行く先々でラオスの布たちがコミュニケーション•ツールとして活躍してくれた。 ① pao pants藍染コットン布で仕立てたパンツ。だいぶ履き込んで柔らかく良い風合いに育ってきた。村に行くと林や山に行くことも多いので、気兼ねなく履けて動きやすいこのパンツは旅の常連。 行く先々で村人がパンツをというか布を見てくるのがわかる。 ラオスのコットン布の使い方が珍しいのか、新鮮なのか。 ② square series 92マルチに使えるコットン布。 生産者を訪ねる旅は村人の家に泊まることも多いのでバスタオル用に。北部山岳地方は朝晩が冷えることも多く移動時にストールや膝掛けとかブランケットとしても大活躍でした。次回はこれを2枚持って行こう。 レンテンの村でコットン糸紡ぎの話題になった時にたまたまストールとしてこの布を巻いていた。 自分達が紡ぐ糸と、ルアンパバーンからやってきた布を見てその違いや特徴を感じてるようだった。 どの地域も民族も皆んな自分達の手仕事に誇りを持っていて凄くいい。 ③ コットンマスク移動の多い旅には必須。 バスとか、トゥクトゥクとか、バイクとか、塗装されていない道を通ることもしばしばで砂埃対策。 飛行機や長距離バスならエアコン対策とか乾燥対策にも使います。 ラオスでの日常生活にも欠かせないので常に持ち歩いているアイテム。 ベトナムの山の民が集まる市場で、売り子のおばちゃんに織物はしてる?できる?と身か振り手振りで聞いたら、私はできないけど、あなたのそれもこれもそうだよね?と身につけていたパンツ、ストール、それにマスクもだねと指差され まさかのマスクにまで気がついた、やっぱりわかるのね!と感心した。 ④ モン族麻布ハット折り畳みができてお洗濯も可能なこの帽子。
ラオスでの移動手段がバイクになってから帽子自体なかなか出番がなくなっていたけど、旅の時はやっぱり大活躍してくれた。 こちらもベトナムにて。 バスを待っている時にやってきたモン族の女性。お土産物売りだったんだけど彼女が身につけていた民族衣装がモン族麻布で光沢感のあるものだったから、こちらも興味津々に話しかけたり写真撮らせてもらっていたら、貴方の帽子も同じでしょ?と言われ、すっかり忘れていたけどそうだ、そうだったよって、よく気がついたねとこちらがビックリ。
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ビエンチャンで開催されていたラオスの各県の手工芸品が集まるイベントに行った時に
興味を持って声をかけていたタイカーオ族のコットン織物を生産しているお母さん。 この旅のどこかで会いに行こうと決めていて。 連絡先は聞いていたけれど事前に連絡はせず 村に着いたら連絡するつもりで。 おそらく他の国もそうなんだろうと想像をしているけど 手仕事を見に行くことを目的とした旅は 主要都市と主要都市を結ぶ道の間の村々が生産地であることがほとんどで 初めていく場所は幹線道路沿いに村や目的地があるのかがわからないのと 公共の移動手段だと時間が全くよめなくて帰りが心配で 前に同じ路線の別の村に行った時に既に大変さは痛感していたので (というかラオスは基本どこもそうだ) この旅では滞在していた大きな街でバイクをレンタルして 会いに行ってみることにした。 出発して1時間ほどたった頃 道端の商店の軒先に集まって編み物をしている女性達を見かけて立ち寄ることに、 この辺りはカム族が多く住む地域、 カム族の主要工芸品である葛でバッグを編んているところだった。 葛の手仕事を見に行こうとしていた村よりも だいぶ手前で出逢えてテンションが上がる。 タイカーオのお母さんの村までは目安として2時間半かかると言われていたので 一先ずここは後にして先に進む。 タイカーオ族の村へ行くまでに、 いくつか織物や葛をやっている村があり その一つに、幹線道路から奥に入る村があり そこへも立ち寄る予定だったので尚更急がないといけなくて。 それがこの村、とっても居心地がよく長居をしてしまい (別記事でブログに書こうと思います!) 気がついたら既に夕方4時前。 この村から幹線道路にでるまで砂利道を約30分、 幹線道路にでてから更に約30km、 日没が大体18時、さあ行くか行かないかどうするか。 迷ったけどせっかくここまできたんだし 行ってみたいという気持ちが勝ったので先に進みました。 目的の村に着いて商店の売り子さんにこの人を訪ねてきたんだけど、と聞いたら そこだよそこーって目の前を指差した。 偶然にもバイクを止めた場所がお母さんの家の道路挟んで斜め向かい。なんと運がいいの、私。 サバイディーと声をかけながら近寄ってみたら ちょうどお父さんと一緒に織物の作業をしているところで お母さんは家の柱を使って経糸の整形をしているところだった。 私の声に反応しこちらを振り向いてくれたので お母さん久しぶり!私のこと覚えてる?って言ったら 覚えてるよーって言ってくれて、もうびっくりだし嬉しいし やっぱりきてよかったって深く深く思った。 お母さんと会ったのはあのビエンチャンでのイベントで1回っきりで その後特に電話したりとかも一切なかったのだけれども ものすごくはっきりと覚えてくれていた。 え、そんなこと話したっけ??って その内容がちょっとした恋話だったから こっちがもうすっかり忘れていたことを話してきて、そんな事まで覚えてたの⁈って。 あの時の出会いがこんな風に繋がれて これはまた一緒にものつくりしていきたいと思わずにはいられない出来事となった。 お母さん、 今日は街からバイクで来てて、 また街に戻らないといけなくて 暗くなると怖いからあんまり長居ができないの。 残念なんだけど時間がなくて、、、 と伝え村でのコットン栽培のことや織物、草木染めのことを ひと通りインタビューしてきました。 もちろん、 デザインを考えたらオーダーするからね!と ちゃんと宣言してきたよ。 ラオスでのものつくり 活動の様子は随時Instagramでupしていますので よかったらフォローしてください。 → made in Laos レンテン族の村のコットン畑
今は時期じゃないのはわかっていたけれど コットン畑見に行ってみたい!とお願いしたら、 まだ少しだけワタが残ってると思うから行ってみようと連れて行ってくれることに。 せっかく山に入るから、帰りに薪拾もして行こうと背中にカゴを担ぎ出発。 小学校の校庭の裏側から山へ入る道があり、 校庭を横切りコットン畑を目指し山の方へ進んでいく。平日だったから先生や生徒たちもなになに〜とこちらを見ていたので、今から日本のレンテンを連れてコットン畑見にいくよ〜とお知らせをして、ずんずん進む。 村は道路沿いに家が並んでいるのだけど 村の裏手には小川が流れ、そこには吊り橋がかかっていた。 この小川の奥地に濾過装置を作り そこから生活用水を引っ張ってきているそう。 久しぶりに水浴びの生活をしたのだけれども (自宅でも暑すぎて時々水浴びはしているよ) なんだろ、水道水の水浴びとなんか体感が違う。 水は冷たいんだけど、あの浴びた後の身体がほわっと温かさに包まれる感じが 水道水とは全く違うと実感した。 彼らの主な現金収入であるゴムの木栽培の林を抜けると 山裾には田んぼや野菜用の畑などがありその一画でコットンを栽培していた。 コットンと一緒に藍染の材料となる植物(おそらくインド藍?)を栽培していた。 コットンは先祖代々植えてきたラオス原種。 それからコットン畑には 出産後のお母さんがお乳がよく出るように根っこを煎じて飲むんだよと 教えてくれた植物も植わっていた。 全てが自給自足ではないけれど ご馳走してくれた料理にでてきたものは 息子が山で捕ってきた鳥に娘が捕まえてきた川魚や川エビ、カニ 庭で育てている香菜類やお婆ちゃんが摘んできた野菜など 自然の恵みを感じられるものがほとんど。 息子がとても料理が上手だったりで ご飯が本当によくすすむ。なんかおかわりしちゃうんだよね。 レンテンのみんなはお米をビックリするくらいよく食べる!お茶碗3杯とか食べちゃうくらい。 畑から戻ってきてからは 村での染め、糸紡ぎ、織りの作業場を案内してくれた。糸紡ぎできる?と言われたからやってみたが私が紡ぐデコボコ太い糸を見て、細い糸しか紡がないからレンテンは太くは紡げないよ〜と言われてしまいました。とほほ。 そうそう、薪拾いしっかり働いてきましたよ。カゴにいっぱいの薪と少し大きめの枯れ木を手に持って村に戻ったら、皆んなが面白がって写真やらビデオをとりはじめ それを見せてもらったら、まるでもう水戸黄門感満載でまたまたみんなで大爆笑。彼らといると本当に笑いが絶えない。楽しかったな。 ラオスでのものつくり 活動の様子は随時Instagramでupしていますので よかったらフォローしてください。 → made in Laos レンテン族の村でものつくり
ご縁があって、今回初めてレンテン族の村に滞在しました。 レンテン族はコットンを育て手紡ぎの糸で反物を織り、藍染をした布を使って細かな手縫いで民族衣装を仕立てます。この作業にはおおよそ1年もしくは2年の歳月がかかります。 現在はどのような暮らしをしているのか、レンテン族が村でどんなものつくりをしているのか、実際に見てから 彼らと何ができるのか考えたかったんです。 村に入り、まず最初に用意していたアイデアを代表者に話し、どのように進めていくか打ち合わせしました。そこから何人かに声かけてもらいサンプル作りに参加してもらうことになりました。おそらく話が広がったのかな、作業をしていたら次々と人がやってきて、気がついたら当初の2倍の人数になっていた!まだ準備段階だし、あれれどうしよう〜と思ったけれどみているとやっぱりそれぞれ個性と得意分野とあるのが見えてきて。 なので1人で商品を完成させる方法ではなく各工程の担当制でやりたいとお願いをしました。 メンバーとして刺繍担当が5人、裁断と縫製が1人の計6人がCoiとのものつくりに携わってくれることになりました。なかなか個性的で楽しかったな。なんだろ、この村にきて自分も村人も沢山笑顔で溢れてる。まだまだ課題が山盛りだけど、継続できるものつくりを目指します。 ラオスでのものつくり 活動の様子は随時Instagramでupしていますので よかったらフォローしてください。 → made in Laos |