各方面でコラボレーション企画が進行中!
作業をお願いしている少数民族へお仕事を依頼するには まず企画がないと始まらないよね、 ということでCoi×〇〇〇のコラボ企画がいくつか始まっています。 ラオスで暮らし始めてから 移動時の排気ガスや砂埃が日本にいる時もひどい状況が多く 移動時のメガネとマスクが欠かせなくなりました。 徒歩も自転車もバイクもそうだけど、 トゥクトゥクやソンテウ、トラック荷台とか 外気に触れる状態の乗り物に乗ることの割合が高い。 地方に行った時などは目的地に着いたら砂埃で顔が真っ黒で なんなら砂埃が綺麗に眉毛を繋げてくれることもしょっちゅうです。 穴という穴は真っ黒だし。 そんなこんなで オリジナルのマスクを作り始めました。 マスク作りについて紹介した記事があるのでそちらも良かったら読んでね。 少数民族とのものつくり face mask - Coi 今ではマスクの刺繍をはじめとしたcoiのものつくりを一緒にしてくれているモン族もメンバーが増えています。 で、そのマスクをして一時帰国した時に 両親や妹ちゃんが『お、いいね!』と興味を示してくれて そこから展開したコラボ企画。 妹ちゃんはカナダのトロントを拠点に活動しているグラフィックデザイナーさんなのです。 https://narumitomita.portfoliobox.io/ 私 『じゃ、デザインよろしく〜』 妹ちゃん『わかった〜。どんなのがいいかな?』 という感じで。 後日届いたデザインをいつもお仕事を依頼しているモン族の子に刺繍してもらいました。 大枠のサイズと色の指定だけしてあとはお任せでファーストサンプル作ってもらい そこからデザイナーとイメージ確認。 これを何度か繰り返し、いよいよ完成まじかだよ。 コロナパンデミックのおかげで良くも悪くも『布マスク』が注目されるようになりましたが 今後はメガネも顔も一部です〜のように マスクも顔の一部ですってなりそうだよね。もうすでにファッションアイテムになっているか。 ちょっとした個性を表現するアイテムとして。 いいと思う。 マスクをしてると表情を読み取るの難しいから マスクを介してコミュニケーションするきっかけになりますね。 飛行機であなたのマスクいいね!って声かけられてちょっとした会話に繋がったことがあるよ!
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ラオスの南部で『食べれる森』作りをしている農園に滞在しています。
畑を作ると聞いて思い浮かぶ 土を耕して野菜を種類ごとに植えていくのではなくて 果物の樹木も多品種の野菜やハーブも食べれる雑草もが共存している場所。 肥料も与えず、水やりも出来るだけ雨だより。 自然の恵を直に感じられる農園です。 ラオスに来て織物を学び始めてあらためて気がつかされたのは 織物も元を辿れば農業なんだな、ということ。 当たり前と言われればそうなんだけれども 私はまだそこに気がつけていなかった。 雨季が始まる頃から養蚕が始まるよーということで 見学・体験をさせてもらっています。 お世話は本当に大変なんだけれど お蚕ちゃんがもりもり桑の葉を食べる姿にきゅんっとなっています。 可愛い。 それから陸稲植えも体験させてもらいました。 こちらの陸稲はもち米玄米。 前回の収穫分を味見させてもらったら もちもちで美味しくて美味しくて。 素直にお米が食べたーいって思えて毎回のご飯が楽しみになるお米なんです。 Coiの区画を作ってもらって、産地直送してもらえるようにお願いしちゃった。 食べるものも糸になるものも 私たち(消費者)にとっては良いものとされるものが 農家さん(生産者)にとっては負担になってしまうこともある。 生産する過程を知ることって大事で その上で自分に合うものを選択していけたらいいなと思える機会となっています。 食べれる森 https://instagram.com/kohjilaos?igshid=da93an5t0l7m モン族の刺繍が出来上がってきた! タイルー族の手織りコットン布に刺繍ができないかな?と相談していたサンプル。 挑戦してみるねと快く引き受けてくれてから その後コロナの影響で村から出てくるのが難しくなったりしていたのでなかなか受け渡しができない状況でしたが やっとやっと手元に届きました〜 手織りコットン布への刺繍は難しいだろうなと 心の中では思っていたけど 彼らならできるはずと信じてお願いしてみて大正解! 仕上がってきた刺繍をながめがらイメージを膨らませ 製品サンプルを作るべく、 相談役の仲間をお誘いして市場で付属素材探ししてきました。 Coiのコンセプトイメージはベースにしつつも 客観的にアドバイスしてくれた仲間のおかげで いい感じに仕上がりそうな予感がしてますよ。ありがとね。 同時進行でレンテン族からも確認を兼ねた進行状況の報告が日々届いています。 こちらもなかなかいい感じ。 Coiの頭の中ではすでに次のシリーズ展開のイメージも浮かんできてるんですよ。うふふ。 あまりいろいろ先に伝えすぎると分からなくなっちゃいそうだから 準備は少しづつ進めておこっと。 写真はモン族お正月の様子
今回は製作日記。 作業中に考えていたとりとめのないことをまとめるつもりもなく書いていくよ。 藍染のコットン布の端切れが沢山溜まってきていたので 時間があるうちにこれでパッチワーク布作ろうと思いたった。 どうせ作るなら使えるサイズにしようと思い ルアンパバーンのタイルー族の村からやってきた 敷布団のサイズに合わせることにした。 特に計画性もなく、最初に横幅のサイズ分だけなんとなくのイメージを決めた。 裏地はつけたくなかったから縫い代の始末どうしようかなと思い パッチワークや韓国のポシャギ布の縫い方を参考にしようと確認をしたのだけれど、 今回使う布はそれらの布よりだいぶ厚地だから これは別の方法の方がいいな とりあえず裏処理は一旦おいといて 念のために縫い代を少し多めにしてチクチクと縫い始めた。 使った布は2種類で、でもほぼほぼ変わらない定番のコットン布。 色の濃淡もそこまで現れないんじゃないかと思いながら進めていた。 日々少しづつ(1日だいたい2時間くらい)進めていて 途中で投げ出さないためにも毎日Instagramのストーリーズにアップし記録。 こんな感じでストーリーズにあげてました。
勝手に報告みたいな投稿を見てくれた皆様ありがとうございました! で、少し進んだ所で あれ?思っていたよりも藍染の濃淡の表情がでてて なんかいい感じになってきたと自己満足感が出てきた。 そうすると今度は、それじゃあ商品化したらいけるかな?と考えはじめるんですよ。 作業しながら 商品化するならばと考えていた事。 •商品化するなら手縫い?ミシン? •裏地の処理方法もどうしよう? •この作業を引き受けてくれる縫い子はいるか? •ランダムサイズの布ピースの構成はできるか? •受注生産にしたらいいのか? •溜まりに溜まってたと思っていた残布だけどつなげてみたら意外と足りない。 じゃあパッチワークをする為に布裁断する?いやいや、それじゃあ主旨が違うか。 などなどが頭の中ぐるぐるしてました。 それともう一つ この布にはどんな未来がまっているのだろう? とふと考えた。 タイルー族の手つむぎ手織り藍染コットン布が ひとりの人物によってパッチワーク布となり その後代々人の手に渡り使われ 100年経って『2020年代にラオスで作られたアンティークのコットン布です』って 美術館とかで紹介されたり、アンティーク商によって価値がつけられ売買されるのか。 それとも超未来というか 今の地球と まったくことなる生物や星人により侵略とかされてさ、 環境がガラリとかわり 布でもないし紙でもないし 今は誰も知らない素材で つくられた服なのかなんなのかわかんないけど そういうもので身体を覆うようになったら 布の概念もなくなって布?なにそれ? みたいになったりするのかなとかね。 レンテン族の村に滞在中、レンテン布の洗濯方法を教わった。 お水に浸した民族衣装を台の上に置き棒で叩く、という方法だった。 洗剤は使わない、というのは容易に想像ができたけど 叩く、というのは初めてだった。 レンテン族の言葉では『ドゥグイ』というらしい。 ボタンはよけて叩くんだよ。 ボタン叩いたら壊れちゃうからね。 布をしっかり叩くことによって汚れが落ちて 清潔で綺麗になるからね、とのこと。 この叩くという作業 他の少数民族、例えばタイルー族とかタイカーオ族とかは 布地を織るときに糸の下準備である精錬作業で 糸を柔らかくするために叩いてたり、 藍染の時には色が均一に染まるように藍に浸した後に叩いている。 綿は叩くと丈夫になる、とも聞いたことがあって
ふと気になって調べてみたら 日本には古来から砧うちと呼ばれる布を叩く作業があった。 織物づくりの仕上げとして布を叩くことによって 織の作業の過程で強張ってしまった組織(繊維)がほぐれてなじみ 布の風合いが増すんだそう。 中国貴州省のトン族のピカピカ布も叩くという作業があるし ある一点に着目するとまた別方向からの視点での面白さがあるね。 レンテンの村から持ってかえってきたマニャーイドン。 マニャーイドンについては2020/4/20のブログで紹介しているので、見てね! http://coi-orimonosomemono.weebly.com/productiondiary/8184411 これも叩いて洗ってねって言われたけど うーん、我が家には叩き台も叩く棒もないので とりあえず手洗いをしてみた。 ラオス産ソープナッツで作られた洗濯用洗剤を使ったけど しかも他の洗濯物も一緒に洗ったけど 色落ち、移染はなかった。素晴らしい。お水は多少黒っぽくなりましたけど。 ちなみにソープナッツの洗剤は草木染めやシルクにも使えて 殺菌効果もあるみたいですよ。 私が使用してるのはラベンダーオイルと配合されたもので 洗濯時や干してる時にほんのり漂う香りも心地よくて愛用中。 確かにレンテン布は叩いた方がよりいっそう柔らかく馴染むのが早そうだなあという感想。 ですが、使って使って、洗って洗ってをたくさん繰り返して布が馴染んでいく この過程をゆっくり楽しんでいくのも、また1つの醍醐味ということで〜 布ものの製作の傍ら、時々ほんとうに気まぐれで製作しているアクセサリーのシリーズがあるんです。 『Sii Accessories series』 製作をするときにはお約束があって、 それは ラオスの職人さんに製作してもらったラオス産シルバーのパーツとラオスで草木染めされたシルク糸を使う、という点。 このシリーズの新作が久しぶりに出来あがりましたのでお知らせさせてくださいね。 この記事を読んでくださっている皆さまは どれがお好みでしょうか? Sii Accessories |